私が就職先に三菱電線工業を選んだ理由は、会社訪問で箕島製作所を訪れた時、若手が多いことに驚かされ、ここなら自分らしく働けると確信したからです。地元箕島で育った私は三菱電線工業の存在を知っており、大手企業で安定しているという認識があったこともプラスになりました。

入社後の新人研修では、マンツーマンで先輩から製造に関する指導を受け、半年経った頃には私が単独で一通りの工程をこなせるまでになりました。箕島製作所には同期入社の仲間が9名おり、そのうち5名が同じ製造部に配属されているので、互いに確認し合いながら技術を身に付けられたのは嬉しかったですね。

私が所属する製造部には約50名がおり、二交代制なので常に25名ほどが同じフロアで業務に取り組んでいます。わからないことがあれば誰にでも相談できますし、上司とも常に情報共有をしているので、安心して働くことができています。

現在担当しているのは、半導体関連で使用される、特殊形状のゴム製品の製造です。元の原材料は予備成形された生ゴムで、それを金型に投入し高温で加硫した後に、成形していきます。その後、洗浄をして異物確認検査を行い出荷するのですが、私はこれら一連の業務を一人で担当しています。工程ごとの手順書が充実しているので、クオリティの高い製品づくりに取り組めます。

業務において何よりも気を付けているのは、「安全第一」を堅守することです。加硫時には特殊な耐熱手袋やゴーグルを装着しますが、気を緩めるとアクシデントに繋がりかねません。今後はそうした安全への取り組みを含め、私が経験してきたモノづくりの大切さと楽しさを、これから入社してくる後輩へしっかり伝えていきたいですね。