低圧ケーブル等の被覆材の表面を伝わる超音波伝搬時間特性を用いて材料の劣化状態を非破壊的に診断します。

UA23
媒質中での超音波伝搬速度と媒質の物理特性との関係は次式で表されます。
超音波伝搬速度 V = [(E/ρ)×(1-ν)/(1+ν)(1-2ν)]1/2
ここでE,ρおよびνは,媒質の縦弾性係数,密度およびポアソン比であり,ケーブル被覆材料が熱,紫外線,放射線等により劣化すると,E,ρおよびνが変化し,超音波伝搬速度や破断時伸びが変化します。また超音波伝搬速度と破断時伸びには図1に示すような相関関係があります。
したがって,あらかじめ各材料で超音波伝搬速度と伸びの関係を調べておけば,測定した超音波伝搬速度を一般的な劣化の尺度である破断時伸びに換算して劣化程度を診断することができます。

超音波伝搬速度と伸びの関係(PVC)