NEWS RELEASE

三菱電線工業株式会社

2007年12月12日

車載向け光ファイバケーブル及びインラインコネクタを開発

 
 三菱電線工業株式会社(社長:五十嵐 壽彦、東京都千代田区丸の内3−4−1新国際ビル)は、このほど車載向けに石英系光ファイバケーブルおよび、そのインラインコネクタを開発致しました。
 当社では光ファイバを軸にした光部品関連の事業展開と車載向けワイヤハーネスおよびコネクタの生産を行っておりますが、今回、今後国内においても採用が必須と言われている車載ワイヤハーネスの光化にいち早く取り組み、耐熱性、耐配策性に優れ、高速伝送に対応した車載向け石英系2心光ファイバケーブルおよび、そのインライン接続用2極光コネクタを開発致しました。
 なお、今回開発した光ファイバケーブルは、石英系であるために、耐熱性に優れている上に、従来石英系の弱点であった曲げ特性も改善されており、車載分野のみならずファクトリーオートメーション分野、ホームネットワーク分野など他の分野への採用も大いに期待されるものであります。 〉〉画像
1.開発品の主な特長
(1)石英系2心光ファイバケーブル
 光ファイバには、コア部を直径0.2mmの石英ガラスとし、クラッド部にプラスチックを用いた、
HPCS® (Hard Polymer Clad Silica)構造を採用しました。
 HPCS構造を採用したことで、現在海外で使用されている全プラスチック系光ファイバと比べて、大幅な伝送速度の向上と、耐熱性の向上を達成し、1Gbps以上の伝送速度(最大ハーネス長20m)と、使用温度範囲 −40℃〜+125℃を可能にしています。
 ケーブル内部には、光信号の送受信に対応して2本の光ファイバ心線を内蔵、さらに抗張力繊維を縦添えすることで、ワイヤハーネスの配策時にケーブルを引張られても、光ファイバ自身には張力が加わらないように設計されています。これにより、引張り歪みによる光ファイバの長期的な破断確率の上昇を防いでおり、長期信頼性を確保しています。
 ケーブルの外被に新規開発材料を採用し、加えて厚みを最適化することによって、従来の石英系光ファイバでは困難であった曲げ半径の最小化を実現しております。
 柔軟な手触りで作業性の良さを保ちつつ、ケーブルの耐曲げ性、耐側圧性、耐衝撃性などを考慮した、ワイヤハーネス組立現場での厳しい配策環境にも耐えうる構造となっています。
(2)インライン光コネクタ
 インラインコネクタはプラグ/ソケット構造のコネクタとし、0.2mmと小さい光ファイバのコア同士を正確に位置合わせするために、光ファイバをフェルール内に固定し、フェルール同士をソケットハウジングに内蔵したスリーブにより位置合わせして接続する構造を採用しています。
 特に今回開発したスリーブは、円形構造を採用したことで、従来のスリーブに比べて軸調心精度を向上させ、光接続特性を向上させています。
 フェルール及びスリーブは、量産性に優れたプラスチック射出成形により作製致しました。特にフェルールは、光学的な特性を確保するために必要なミクロンオーダーでの成形を可能にするために、新たに金型精度を従来の車載向けコネクタから1桁以上向上させ、さらに膨張/収縮率を抑えたガラス強化PPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂を採用致しました。
 これらの工夫により、光接続特性は、使用温度範囲(−40℃〜+125℃)で、挿入損失2dB以下を確保しています。
 また、フェルールは、本体及びリアホルダーで構成しており、リアホルダーの内部構造を工夫することで、フェルール内部で接着剤を使用せずに光ファイバ心線を把持できる構造としています。
 さらに、フェルール先端部分の光ファイバ端面処理は、専用ツールによるカットに対応可能であり、複雑な研磨工程を不要としています。
2.お問合せ先
(1)製品関係
   技術本部 開発企画部 TEL 03−3216−1553
(2)報道関係
   総務部 総務・広報G  TEL 03−3216−1551

以 上


HPCSは三菱電線工業株式会社の登録商標です。

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